溶液に浸かったポリープは。

 

 

手術病衣に点滴、

頭に紙の帽子を付けて、

 

 

足元は革靴。

 

 

 

間抜けで可愛らしい姿を写メろうとしたら夫に止められた。

 

なんでや……なんでや……!!!!

貴重な夫コレクションが!!!!

クソッッッッ!!!!!

 

 

 

15:30、予定より早い時間に手術開始。

 

30分ぐらいですと聞いてたが、実際病室に帰ってきたのは16:30。

 

もう待ってる間は、こっちがどうヤキモキしても待ってることしかできないので、

 

じゃがりこガルボを食べて待つしかない。

 

好きなBL作品を電子書籍で見るも、やっぱり心配で心からデュフフできない。

スパダリ後輩×可愛い系ヘタレ先輩ものを見ても心がときめかない。夫が手術してるから。

 

 

ようやくベッドごと夫が帰ってくると、

もう目が覚めてる。

声帯の手術したあとって、どんな感じなのか、筆談をしてもらいながら尋ねる。

 

 

「痛くはない。

いつでもメシ食えそうな感じ。

なんともない。

咳したい。けど、できないから。

それが辛いな。

担当の看護師さん乳でかい。」

 

 

元気そうである。

麻酔も少し残ってるだろうに、ナースの乳の大きさ気に出来るくらいには元気そうである。

 

 

手術してくださった先生に、ポリープの周りは大丈夫そうだったか尋ねると、

切除したポリープも見せながら、このポリープは検査してみますけど、まあ大丈夫でしょう。周りも綺麗でした。とおっしゃってました。

 

 

溶液に浸かったポリープは、白ピンクみたいな色で、大きめの鼻くそぐらいの大きさでした。

 

他に例えられる大きさを考えたのだが、一番分かりやすい例えとなる大きさが、大きめの鼻くそでした。

 

 

ひとしきり筆談した夫は、ショートスリーパーらしからぬ眠りっぷり。

わかるわかる。全身麻酔だったとしても、気張ってたから疲れたよね。

私も流産の手術のとき、そうだったよ。

 

 

おやすみ。お疲れさま。

 

あと3時間したらご飯食べていいですよって、看護師さんが声掛けてくれるから、

 

それまでゆったりした、

何も喋らない時間に浸かろう。

 

 

 

おやすみ。おやすみ。

 

 

 

 

 

楓。

 

ふふーふーふーん。

 

ふふふーふふーふふー。

 

ふーーふふーふふーふふーふふー。

 

 

 

 

午後の紅茶のCM聞くと暫く頭の中がスピッツの楓が勝手にヘビーローテション。

 

やっぱり名曲はいつまで経っても色褪せないね。

 

と、夫と2人鼻歌を歌いながら笑う。

 

 

 

 

明日は夫の喉のポリープ手術。

 

かなりの確率で良性みたいだけど、

まあ、悪いもんが見つからなければええなあと思う。

 

ポリープも大事やけど、早く腎臓内科も行って欲しい。

ポリープが解決してから受診するんや!と聞く耳持たないけど。

大の40超えたオッサンが何を怖がっているのやら。

 

明日の手術に備えて、今日から入院してるのだが、

 

「昼ごはん少ないからお弁当買ってきて」

「あとお菓子も(しょっぱいのと甘いの)」

「あとパイポ!絶対パイポ忘れないで!」

 

パイポはまあ、禁煙の心構えよしとしても、手術の前に血糖値上がるもんばっかじゃん。

 

医療の知識なく病院嫌いで生きてる夫の気ままさに力が抜ける。このバカチンが!

 

 

 

手術の説明受けたし、

麻酔の説明受けたし、

生命保険の説明も受けたし、

明日持ってくものの確認もしたし、

 

すること何にも無いから帰ることにした。

 

 

帰りは駅まで送ってくれたけど、

5日間、一人で家にいるって寂しいなあ。

寂しいよ。

 

する事無いし帰ったけど、帰っても明日まですることないや。

 

 

 

夫がいないとゆっくり出来るけど、ゆっくりしかする事がないという贅沢?な悩み。

 

 

 

きみーのこーえを〜

だ〜いて〜歩いてーゆく〜

 

ヘビーローテションは続く。

 

 

 

親の顔合わせについて。

 

毎回京都に帰るころになると、何故か前の職場の元上司からLINEが来る。

 

三ノ宮から京都に移住して、ちょうど10ヶ月。それまでに京都に行った回数、8回。

そのうち7回は、帰るのをこちらから言ってないにも関わらず、前の日かその日にLINEが来る。

 

そして、毎回、

「監視カメラとかいい加減やめてよ!」

と元上司に言う。

 

元上司は、

「ちゃうわ!仕込んでるんは盗聴器や!」

と私に言う。

 

毎回この冗談を言うのが、

私たちのお約束LINEである。

 

 

 

 

元上司が運を引き寄せる何かを持ってる人間なのか、恐ろしく賢い頭で気を遣いながらジャストタイミングで連絡してくれてるのか、おそらく両方だろう、というのが今の私の考えです。

 

縁というのは全く有難く尊いものである。

 

 

 

 

 

いつも行くたこ焼き居酒屋に顔を出し、近況がどんなだったかをお互いに話す。

 

40手前のバツイチ女と、30半ばの新婚女がビール片手に、沈黙の時間など一切無く、とにかく喋り倒すのだ。

 

 

 

 

・仕事の話

・元上司の祖母が亡くなった話

・11月末の両親顔合わせについて

・家族の揉め事について

 

 

こうして話した内容を書いてみると、今回もヘビーな呑み会だったのだなと。

 

 

 

 

21時〜1時まで喋りっぱなしだったが、

 

興奮冷めやらぬ私は、実家に帰ってまだ起きていた母に、今日はこんな話を元上司としたと、まだ喋る。もう30も半ばだと言うのに、母親に報告会とかするのである。母も夜中にいい迷惑である。

 

 

そこで、こないだの顔合わせ会での向こうのご両親の印象を母に尋ねると、

 

とても仲が良く、いい感じのご両親だったね、と、ちょっと予想外にいい印象を持っていた。

 

私的には、向こうのお母さんはとても

お金にシビアで、

ドライで、

お父さん大好きで夫婦仲が良く、

息子(長男)も大好きだけど息子にもドライ。

因みにお父さんの方がお母さんより情に厚いがまあまあドライではある。

 

という感じの印象だった。

 

 

 

母曰く、

「まあ、そういうこと感じるのも分かるけど、しょうがない感じもするけどね。

貴女の旦那のお父さん、公務員とは言え、九州男児で好き勝手生きてたら、生活苦しかったと思うよ。向こうのお母さんとしては、家計するの大変よ。家建てて3人の子供立派に育てて。シビアなのはそんな家の妻なら普通だと思うとこもあるけど。

 

ただ、貴女の旦那と元嫁さんとの子供さんについての話はね。まあドライよね。実の孫なのにって思う。私がその立場だったら、絶対に手放さないとは思うよ。

 

でも、貴女が産んだ子供ではないんだから、あまり余計なことは言っちゃダメだよ。経済的にも物理的にも責任取れないことは、貴女の立場では言ってはダメだからね。貴女はあくまで嫁であり、その子の母でもなく、その子の叔母や祖母でもないんだから。」

 

 

そうだよね、そうなんだ。

 

言える立場ではないのは百も承知だし、

揉め事大嫌いな私は、きっとこれからも、

その子についてはもう、向こうのご両親には何も口を出さないのだと思う。

 

 

思うけど、その子のこと可哀想だと気にかける大人がいない事が堪らない。本当に勝手な話で、綺麗事だろうけど。

 

 

 

ジャーコ、ジャーコと

プリンターから夫との連名が印刷された年賀状が出てくるのを見つめる。

 

嫁のラインとは。

この人とのラインとは。

 

 

結婚したんだなあ。

去年の私はこんなこと考えなかったよね。

 

結婚したってことよね。

だから考えちゃうのよね。

 

 

と、落としどころが無い気持ちで年賀状裏面の犬のイラストを選ぶのであった。

 

 

 

うす汚れたプードルの毛皮みたいなスヌードを巻いて。

 

京都って遠いなあ。

 

電車に揺られながら、母の年賀状を印刷しに久々に実家に帰るとこです。

 

「年賀状の印刷」っていう季節感溢れるパワーワード、いいよね。

 

 

 

暇なので、「日記」についてつらつらと。

 

 

 

 

SNSでずっと日記書いて遊んだのが高じて、そこで出会った夫と今年の10月結婚して。

 

知り合いがいすぎて書きにくくなっちゃいました。

 

いくらブログ上の友達とは言え、近すぎる友達が出来ちゃうと、思い通りに書け…ない…

 

親しき仲だからこそ、汚いトイレ見せれない、よねえ……そんな感覚で、この一年色んなことがあったのに、一つも書かなかった。書く時間はあったのに。

 

 

夫に対しての色々な感情。

 

例えば、

今日はご機嫌だった、

こんな事で笑い合った、

結婚して初めて気づいたこと、

本当に憎たらしいと思うこと、

こんな時がとても愛しいのだということ、

 

仕事のこと、

共働きしてることでの今後の不安、

働いてて日々気付いたこと、

働き終わって考え込んでしまうこと、

 

SNSでの友達のこと、

SNS外での友達のこと、

 

母のこと、

夫のご両親のこと、

 

 

夫がいるSNSに、具体的な心情描写したものを上げるほど面の皮厚くなかったんだなあ、私って。まあ内容にも寄るけどさ。

 

結婚話日記に書いてよって言われるけど、

引き算しなきゃいけない日記を書きたくないんや。

 

近いからこそ言いにくいこと、沢山ある。

なんでこんな事書くの?

一緒に暮らしてるのに、口で言えばいいじゃんって、なる。

 

 

 

「面白く書いてくれたらいいよ」

 

なんて、ハードル上げを夫から頂くが、私生活はそんな書かないで欲しいという副音声に聞こえるのは私だけだろうか。気にしすぎだろうか。

 

 

 

夫に全部話せてるから、わざわざ日記に書かなくてもよくなった、とかではなく、

 

気兼ねなーく、気軽ーに書きたい。

ひとの眼を気にせず。

ただそれだけなんよ。

 

だから、細々と日々の日常をのらーりくらーりここでは書いていけたらと思います。

 

 

一年分溜まった排泄物のようなフラストレーションをアップするのや!

 

そんなうんこ日記ですが、どうぞよろしくお願いします。